コンセプトは「いのちのいとなみ」です。身体、心、生命エネルギーすべてにおいて、個人セッションやワークショップは個人の変容にとっては重要なものであるけれども、「そこでの体験を如何に日常生活、生き方、環境に統合するか」という点がとても重要になります。個人セッションやワークショップは、非日常的な空間だからこそ、安心して内面を探ることができる訳ですが、そこで生まれた新しい自分、或いは本来の自分を、どのように日常で表現し統合していくか、というのがかなり重要な部分になるのです。しかし残念なことに、ワークによって鎧が溶けて繊細な本質と繋がった人間、遊び心と創造性に満ちた柔軟な人間にとっては「どのように生きていけばいいか」ということを模索するのが困難な時代になっています。それは多くのクライアントさんを観てきて感じるのです。なぜなら現代社会では、心で何を感じているかということよりも目に見える成果や効率性が求められ、パソコンなどの頭脳労働が圧倒的に多くなったために、生活のなかで五感を働かせながら全身を使う「いのちのいとなみ」が昔に比べると圧倒的に少なくなっているからです。特に3.11以降、個人を支える社会的、環境的、精神的な器が希薄になったために、新たな可能性に対して心を開く余裕がなくなり、既存のシステムのなかでサバイヴするだけにエネルギーを取られ、個人にとっての生き方や在り方を振り返ることが困難になってしまいました。

在り方というのは、頭で考えただけでは実体感を伴いません。日々のいとなみのなかで、大地に足の裏を着けて下半身を働かせ、肚(はら)を充実させることによって自ずと自己の中心が定まり、結果として在り方が変わってくるのです。もともと日本人は、大地に根ざし、肚を据えて肚で考え、行動していました。上半身を過覚醒させた思考優位の状態から、下半身を活性化させて、人間としての全体性を取り戻す必要があるのです。頭脳労働やストレスフルでスピードを求められる都会では、どうしても交感神経優位となるために腹部から血液が撤退し、肚が充実するどころか、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群など消化器系の疾患になったり、お腹が空っぽな感覚を味わったりしやすいのです。そこで、都会から離れ、日本人にとっての霊性、自然、文化、生活形態、いたわり合う関係性、コミュニティ・・・それらの「いのちのいとなみ」が現存する越後に身を置き、生活のなかで身体と心を整え、五感を開いて自己の可能性が開花する機会、自分の在り方を取り戻す機会を提供したいという思いが強くなりました。

また、リズムセラピー研究所では「自然のリズムと同調しながら、自分のリズムで人生を歩んでいきたい方のために」と標榜していますが、「日の出とともに目覚め、日の入りとともに休息する」という自然のリズムで生きることも、刺激の強い都会では、よほど強い意志を持たなければ困難です。東邦大学医学部名誉教授でありセロトニンDojo代表の有田秀穂氏が言及しているように、自然のリズムと調和した生活の欠如、ストレス、パソコンなどの作業が、脳内伝達物質のセロトニンを減少させ、うつ病やパニック障害を発症させてしまうリスクを高めてしまいます。現に、インターネットの普及率とうつ病の発症率には比例傾向があります。私はセロトニンDojoの師範としても、自然のリズムのなかで自分のリズムを取り戻すことも提供したいのです。自分のリズムで生きることと個人の在り方は、密接に関連しあっていますし、平穏や平静、少欲知足というセンタリングが取れた状態とセロトニン活性も関連していることも興味深い点です。

越後奥寂庵において今後は、非日常的な空間で行われる身体心理療法ボディワークドラミング、呼吸法など専門性の高いワークを提供するとともに、農作業、自然散策、薪割り、山菜採り、郷土料理など、自然のリズムに同調した「いのちのいとなみ」を組み合わせて提供していく所存です。そうすることによって、ワークでの内的体験を日常に根づかせやすくなりますし、もともと日本人としての遺伝子に組み込まれた「いのちのいとなみ」にアクセスすることによって、日本人としてのアイデンティティ、日本人としての在り方を取り戻すことにもなると思っています。この「いのちのいとなみ」は、都会で行うエクササイズに比べて遙かに有機的であり、身体、心、霊性をも包含する力を備えているのです。非日常的な空間で行う「身体心理療法、ボディワーク、ドラミング、呼吸法」などと、地域に根ざした「いのちのいとなみ」の両方を行う活動を「いのちのいとなみWorks」と名づけました。形式としては、宿泊型の個人セッション、少人数リトリート、企業研修、外部団体との提携企画になります。なお、海外から講師を招聘して行うリトリートは、大枠ではこのコンセプトで開催いたしますが、具体的な「いのちのいとなみ」の作業は入らない場合もあります。
個人セッションは、基本的には東京オフィスと同じ枠組みで行います。東京からの日帰りでのセッションも可能ですし、一泊でしたら2セッション受けることも可能です。セッションの詳細は、個人セッションの枠組みにてご確認ください。

越後奥寂庵での個人セッション日程:毎月第3土曜日と第3日曜日
                (開始時間はご相談に応じます)

ほくほく大島駅まで車で送迎致しますので、電車でいらしても大丈夫です。宿泊をご希望の方には、近くの温泉旅館や農家民宿を紹介致します。ボディワークで心身ともにリラックスした後、日本三大薬湯のひとつである「松之山温泉」に浸かり、日本海の新鮮な魚と地元のコシヒカリの料理を食べて一泊するコースなど、いかがでしょうか。

ご希望の方は、遠慮なくメールにてご相談ください。こころよりお待ちしております。

庵主 贄川治樹

MAIL:echigo@innersilence.jp
ボディワーカー養成講座

この講座は、からだ、こころ、精神を統合していく「ボディサイコセラピー」の視点から、からだに直接働きかける「セラピューティック・ボディワーク」の位置づけと有効性、そして手法を教えます。

具体的な内容、日程につきましては、越後奥寂庵だよりに掲載いたします。
リトリートとは、直訳すると「避難・退去・隠居・静修」などの意味があります。

越後奥寂庵で行うリトリートは、日常生活から離れ、音楽やボディワークによって心身を深く寛がせると同時に自然との対話を通して感受性を高め、内面にある静寂さに出会い、自分本来のリズムを取り戻すことを目的とするリトリートです。
ミュージック・メディスン・リトリート

音楽療法士、社会福祉士、ドラムサークル・ファシリテーターとして世界で活躍するクリスティーン・スティーブンスをアメリカよりお迎えし、音楽による癒しの処方箋「ミュージック・メディスン」を携えてリトリートを提供します。特徴は「サイレンス」を深めるために、リズム、メロディー、ハーモニーを用いることです。ボディワーク、イメージ誘導、瞑想なども必要に応じて行い、自律神経系のリズムを整えながら、静寂さを深めていきます。なお、クリスティーンは人を楽しませることに長けていますので、楽器に触れたことのない方も安心して参加できます。

2年に1度開催する予定で、次回は2015年になる予定です。

2013年に開催した際のフライヤーは、こちらからお入りください。

ヒーリング・パルス・リトリート

グラミー賞4回受賞したグレン・ベレズは、フレームドラムの巨匠として、世界中の音楽家や音楽愛好家から伝説的存在として認められています。様々な文化の打楽器やフレームドラムを何年も研究し、独自の演奏スタイルによって新しいジャンルのドラム演奏を現代音楽シーンにもたらしています。イスラエル交響楽団、ニューヨークシティーバレエなど、国を越えた楽団と共演し、 ロワールと結成したTa Ka Di Mi Duoは世界の聴衆を魅了し続けています。ソニーをはじめとする数々の有名レコード会社からリリースしたCDは数百枚にのぼる。現在も世界中で精力的にコンサートツアーやワークショップを行っています。

ロワールは、ニューヨークタイムズでは「はじけるような艶やかな歌声」と評され、今、最も魅惑的で独創的なヴォーカリストの1人として、国際的な名声を得ています。独特でエキゾチックなフレーズと、人間業とは思えない速さのリズムを澄んだ音色で歌い上げるのが特徴です。世界の民族音楽とジャズを合わせたスタイルで国内外でコンサートを行っています。コンサート活動の傍ら、ジュリアード音楽院をはじめ、世界中の有名音楽大学でワークショップも行っています。音楽療法士としての資格もあるロワールは、自閉症や脳性麻痺など障がいを持つ子どもから大人を対象に、ニューヨーク市のクリニックや病院での臨床経験もあります。

このような素晴らしいお二人とともに越後の地で過ごす3日間のリトリートは、とても貴重な機会となります。2014年は10月11日から13日の三連休に行いました。2014年に開催した際のフライヤーは、こちらからお入りください。

2015年は9月19日から22日の5日間行う予定です。
リズムセラピー・リトリート
自分自身のリズムを取り戻し、深くくつろいで内面の静寂を感じていくことを目的とします。

心身の健康増進のためのリトリート
ヘルスリズムスと森林セラピー、温泉とボディワークをおもに行い、免疫力とセロトニンを活性化することを目的とします。

ふるさと回帰リトリート
農作業、伝統工芸体験、自然散策などにより、グラウンディングできるからだをつくり、温泉とボディワークでからだをほぐしていきます。
生命力を甦らせるためのリトリート

東日本大震災が起きた翌日、長野県北部地震がありましたが、震源地の長野県栄村は、越後奥寂庵から直線距離にして12キロほどの場所だったため、越後奥寂庵も被災してしまいました。その補修工事が終わった直後、2011年8月に最初のリトリートを開催したのです。

東日本大震災後、建物だけではなく、多くの人の内面では何かが崩れ、そして何かが生まれようとしています。このような時に「越後奥寂庵で何かを生み出したい」という気持ちが強まり、リトリートを開催しました。ヨガを通して心身と対話をするとともに、私たちの身体のなかに眠る記憶を呼び覚まし、新しいものを生み出す「生命力」を体験する内容となりました。

外科医でありヨーガ・インストラクターでもある齊藤素子先生がヨーガの時間をリードし、再誕生のワークを贄川が担当しました。
プログラム開催中の宿泊施設は、大島区にあります「庄屋の家」です。「庄屋の家」には送迎バスがありますので、電車でほくほく大島駅まで来て頂ければ、越後奥寂庵との行き来を含め、不自由なくプログラムに参加できます。
「庄屋の家」には、農業体験、炭焼き、アケビつる細工、草木染め、手打ち蕎麦、郷土料理造り、ブナ林でのハイキングや冬のスノーシュー体験、山菜採り、里山や棚田の写真撮影などを体験できる「ふるさと体験施設」が併設されていますので、地元に密着した催しも季節に応じてプログラムに含んでいきます。

昔から伝わる作業を通して、都会の喧噪やストレスによって閉じられていた五感をよみがえらせ、自らの創造性を開花させましょう。
大人数でのリトリートの場合は、「庄屋の家」を利用いたしますが、少人数の場合は隣町、十日町市浦田にあります「湯田温泉渋海リバーサイドゆのしま」を利用いたします。こちらには体験施設はありませんが、里山の風景を眺めながらのんびり浸かることのできる温泉があります。