満天の星空

天の河深夜2時に越後奥寂庵の玄関を出ると、満天の星空が広がっていました。夜がちゃんと夜として暗くなれば、このような星空が現れるのです。それでもこの写真は、空の一部を切り取っただけですから、その場で観る星空を表現しつくしてはいません。見上げた空すべてに星が満ち、中央には空を二つに分けるように天の河が横たわり、下の方を流れ星がスーッと走る光景は、言葉では表現できない感動があります。

闇が深くなればなるほど、星はきらめきます。「闇を怖がる必要はない。闇のなかに寛いでいけばいくほど、そこには光り輝くものがある」と、星空が諭してくれているかのようです。

このような光景に出会うと感動します。自然現象に対する感動は、個人的な嗜好を超え、魂が喜んでいる感じがします。「私たちは自然の一部である」という感覚は自然のなかに居ると感じますが、このような満天の星空を目の当たりにすると「私たちは宇宙の一部である」と感じざるを得ません。

越後奥寂庵のある山間集落にはコンビニはもちろんのこと、郵便局や個人商店さえありません。しかし、綺麗な空気を吸い放題、甘い清水を飲み放題、硫黄の香りがする鉱泉を汲み放題、山菜を採り放題、静寂を感じ放題です。「何が豊かさなのか」という問いが、東京との行き来をするたびに浮上します。

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