ボディサイコセラピー会議のお知らせ

International Congress in EABPBIPSが所属するヨーロッパ・ボディサイコセラピー協会(EABP)では隔年で国際会議が行われていますが、次回は今年10月にギリシャのアテネで開催される予定です。テーマは「The Embodied Self in a dis-Embodied Society(肉体からかけ離れてしまった社会における、肉体に根づいた自己)」です。具体的な内容は、3月末までには発表されますが、興味深いテーマです。

ボディサイコセラピーは、身体と心を一つのものとしてクライアントに関わる心理療法で、今から70年前から多くの専門家が臨床を続けてきました。近年になり「ホリスティック」「ワンネス」「マインドフルネス」など、身体に意識を向けることが西洋諸国では話題になっていますが、ボディサイコセラピーでは70年前から、身体と心を一つのものとして心理療法で扱ってきたのです。

ボディサイコセラピーの父、ウィルヘルム・ライヒはフロイトの弟子ですが、精神分析に「身体」を取り入れたことでフロイトから離れ、最終的にはアメリカで、東洋では気やプラーナとして知られるエネルギーにまで言及したため、気が狂った危険人物との烙印を押され、投獄されて獄死しています。身体と心を分離させ、目に見えたり測定可能なもののみを信頼する、その当時の西洋ではライヒは受け入れられなかったのです。ただし、ライヒのワークに感銘を受けた人達が、ヨーロッパとアメリカでライヒのワークを継承し、発展させ、今に至ることから、人間を心身一如として捉えて、全人的に働きかけるアプローチの有用性は、臨床からも裏付けられていることになります。

前述した「ホリスティック」「ワンネス」「マインドフルネス」ということが謳われてきている背景として、依然として身体、心、霊性が分断されている現実があると思われます。「そのような分断された社会において、身体、心、霊性を一つのものとして如何に統合し、如何に生きるか」ということは、大きなテーマではないでしょうか。

https://congress.eabp.org/2016/landing/

15年ほど前に、バイオシンセシスとバイオエナジェティックスの国際トレーナーであるリアニ・ズィンク女史が言っていた言葉があります。「バイオシンセシスは心理療法ではなく、生き方だ」と。「セラピストのスタンス、技法や理論を学び、セラピストの役割を単に習得するのではなく、人間として身体、心、霊性を統合し、そのような統合された存在で社会のなかで生きることが、社会にとって大事だ」ということでしたが、まさに今回のテーマはそのようなことに焦点が 当たるかも知れません。

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