微細な存在への畏敬

「灯火の回廊」で一番好きな場所は、越後奥寂庵からすぐ近くの菖蒲集落にある飯田邸です。当日の午前中、友人たちと一緒に雪灯籠作りに参加しました。小さなお子さんからお母さんお父さん、おじいさんおばあさんまで、家族総出、集落総出での楽しい雪灯籠作りでした。このような光景がこの地域全域で観られ、合計10万本以上灯されるというのは、それだけ地元の人たちが力を合わせているということです。

飯田邸の雪灯籠の風景のなかで、私が好きなのは雪灯籠のほのかな明かりに映し出される木々の存在です。街灯が殆どなく、人影も少なく、音もなく、済んだ冷気のなかでこの木々と対面していると、自然への畏敬の念、自然として目に見えているけれど、その奥にある微細な存在への畏敬の念を感じざるを得ません。雪灯籠の明かりがその存在を祝福しているかのようでした。

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