アジア学院での5日間

アジア学院 農村指導者養成専門学校」でのプログラム「How to Live Peace in Community」に参加してきました。アジア学院はあまり知られていない学校ですが、紛争、貧困、災害などで苦しむ農村地帯から、その地域のリーダーとなる人材を研修生として招き、スタッフ、ボランティアと寝食を共にしながら、自分たちのコミュニティの課題を乗り越えて自立していくために、有機農法とサーバントリーダーシップをお互いに学び合う、世界でも類を見ないユニークで素晴らしい学校です。大変な状況の農村地域から人材を招くにあたり、彼らの渡航費と滞在費はなんと無償。1973年以来、運営資金はほぼ全て善意ある方々からの寄付によって支えられています。

インドネシア、フィリピン、インド、カメルーン、ジンバブエ、ハイチから研修に来られた参加者の方々から話を聞く機会がありました。多くの方はNGOのスタッフでした。私にとって深く心に響いたのは、ジンバブエで、両親をHIV感染で失った孤児たちの支援をしているNGOのソーシャルワーカーの方の話でした。518名の孤児が21の村で子どもたちだけで生活をしていて、孤児にはなんと赤ちゃんも居るとのことでした。なぜ子どもたちだけで生活をしているかというと、誤った知識から親戚は子どもたちに近寄らないからだそうです。孤児を支援するNGOは、孤児たちのために施設を建てるためと食料を確保するため、そして彼らが大きくなったときに仕事となるためにと、有機農法で作物を育てようとしていて、そのためにソーシャルワーカーの方がNGOから派遣され、アジア学院に来ていたのです。職業柄、心身の健康にとって幼少期の家庭環境がどれほど重要かということを身をもって知っているので、彼らの状況には言葉を失いました。

他の方々も心に響くストーリーがありましたし、JICAから派遣された青年海外協力隊の研修生の若さ故の想いにも触れることができました。そしてアジア学院の校長先生、副校長先生をはじめ、5日間ずっと私たちのケアをしてれたスタッフの方々の生き方にも感銘を受けました。昨年から友人の関京子さんからアジア学院の素晴らしさを聞いていたのですが、実際に滞在してみて、その凄さが分かりました。

このような素晴らしいアジア学院の活動に共感した友人の京子さん、長い間京子さんと対話を続け「Healing Between the World」のプログラムを共同で作り上げたWind Eagleさん、そしてアジア学院の校長先生とご縁があり、この方が居なかったらアジア学院と繋がらなかったであろうキーパーソンの森川有理さん。アジア学院と彼女ら3名の想いから「How to Live Peace in Community」が生まれました。

素晴らしいコラボでした。

今回の5日間で、私のなかに「一粒の種」が植えられました。たぶん、このプログラムに参加された皆さんのなかにも同様に植えられたことでしょう。どのようにこの「一粒の種」が芽を出し、枝を伸ばして葉を付け、花を咲かせるかはまだ分かりません。しかし、確実に今後の生き方に影響するように思います。

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