瞑想リトリートのご報告

Swami Anubhavanandaji in Echigo Inner Silence SpaceYoga and Wellness Studio “Chandra”を主催される齊藤素子さんがインドからお呼びしたインド人僧侶、Swami Anubhavananda師の瞑想リトリートが越後奥寂庵で行われました。1日半という短いリトリートでしたが、とても濃く、深い体験をした時間でした。

Swami Anubhavananda師(スワミジ)はインドの難解な哲学、ヴェーダンタ哲学の大家として知られている僧侶ですが、偉ぶることなくフレンドリーな師でした。リトリート中のランチメニューについて、参加者にはスワミジが普段口にしないものを提供し、スワミジにはお口に合うものをお出ししようと、お料理を担当される Traditional Ayurveda Japan代表の田島恭子さんとが齊藤さんと相談していたところ、スワミジは「明日のランチは参加者と同じものを食べる」と言われました。田島さんがスワミジのために作るものは簡単にできるとお伝えしたのですが、こう言われたのです。

「スピリチュアリティとはスペシャルさではない。誰もが平等なのだ」

Swami Anubhavanandaji in Echigo Inner Silence Space江ノ島のお寺に居られた太母さんという、和尚(ラジニーシ)に覚醒を認められた方が以前居られ、25年ほど前に何度か太母さんに会いにお寺を訪れたことがあります。講話を聞いたり一緒に食事をさせて頂いたりしましたが、その際、感じたことがありました。それは誰に対しても心を開き、とてもオープンでありながら、関係性に全く影響されないことでした。まさに今ここに生きている人でした。今回、スワミジとお会いして日常ではもう意識にのぼらない太母さんのことを思い出しました。なぜならスワミジも親しみと愛情に満ち溢れながら、関係性に全く影響されない方でしたから。

朝の瞑想の時、スワミジが瞑想について話をしているだけで目を閉じたくなり、自然と内側に向かいました。そして最後にこう言われました。

「自分との会話をやめて静寂に入りなさい」

そこから皆が静けさのなかに入っていきました。講話を聞いているだけで瞑想に自然といざなわれたのです。書籍を読むだけでは得られない体験でした。スワミジの存在に感謝です。

Swami Anubhavanandaji in Echigo Inner Silence Spaceこの静けさとともに座っていた時、外からは人工的な音が殆ど聞こえなかったことは嬉しいことでしたし、感慨深い思いにもなりました。10年前に「Inner Silence(内なる静寂)」を感じられる環境と古民家を探し始め、7年前にこの古民家に出会い、越後奥寂庵(Echigo Inner Silence Space)と名づけて今に至るので、こうやってスワミジが内なる静寂に導いてくださっていることは夢のようだからです。最後に最寄り駅のほくほく大島駅までお送りした際、助手席に座れていたスワミジが、独り言のようにこう言われました。「この村は、穏やかで静かだ(calm and quiet)」と。正直な話、自然のなかにある大きな古民家を維持するのは大変です。でも、スワミジのこの言葉を聞いて、自分の感覚を信頼して越後奥寂庵という場を持って本当によかったと思いました。

このような辺鄙なところに来てくださった主催者の齊藤素子さん、昨年訪れたインドのことをリアルに思い出すくらい現地の味と同じ味のお料理を作ってくださった田島恭子さん、そして参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

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