福井でのシンポジウムのご報告

先週末、福井県立大学主催のシンポジウム「対話(ダイアローグ)にとって身体性とは何か」にて、1日目のワークショップを担当してきました。

私たちにとって、個々人のなかで内的対話を行うには、外界を安全と感じることが必須となります。なぜならば、外界を安全と感じなければ、自ずと外界に意識が向き、サバイブするためにまずは安全を確保するために思考・行動とも向かうからです。そのため今回は、「内的対話にとっての身体性」ではなく、「どのような要素があると、関係性において安心感が生じるか」という「外的対話」に焦点を当て、体験を通して学んで頂きました。

今回は心理療法を行うことが目的ではないので、小児科医であり精神分析家でもあるウィニコット、ポリヴェーガル理論を提唱しているポージェスとも重要視している「あそび」を行いました。もちろん、身体を用いてです。

4時間のワークショップというと長いようですが、身体を通して理解していくには短く、できれば3日間は欲しいところでした。ただ、主催された福井県立大学教授であられる山川さんご夫妻をはじめ、2日目を担当された山本邦子さん、参加者の皆さんがオープンに積極的にご参加くださったことで、4時間でもある程度のことを体験して頂けたと思います。そして、2日目を担当された山本邦子さんが、1日目の流れを観て、2日目の内容に、柔軟に変更を加えられたことでシナジー効果が生まれ、2日間とは思えない、充実したシンポジウムになったと思います。それは、誰のおかげということではなく、全員が有機的に繋がったことによって生み出されたのです。まさに「対話(ダイアローグ)にとって身体性とは何か」が体現された2日間になりました。

33年前、ミュージシャンを辞める際、次に何をしていくか考えていた時、シュタイナー教育の本を読み、とても興味を持ちました。自分自身が教育システムのなかで、喜んで自発的に勉強した経験が少なかったので、創造性や自発性を発揮する、単なる知識だけではない全人的教育に心惹かれたのです。でも、その時は「自分の役割は教師ではない」と感じて、心身相関の方向に進みました。福井からの帰路で、今年10月の関西大学、今回の福井県立大学のシンポジウムともに、教育の領域でワークショップをさせて頂いたことを、感慨深い思いで振り返っていました。人生は巡り巡っていくのですね。

外的対話が生じると、自分のなかに「種」が蒔かれます。同時に今回ご縁が出来た方々との間にも「種」が蒔かれた感覚を持っています。それらの「種」を大切に育みたいと思いますし、来年に向けて楽しみになりました。皆さん、また会いましょう!

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